ラングトンのアリ

 「ラングトンのアリ」と呼ばれているシミュレーションを追試してみた。
 
<「ラングトンのアリ」のルール>
 場合A:AA色のマスにやってきたら、そこをBB色に変えて、右に進む
 場合B:BB色のマスにやってきたら、そこをAA色に変えて、左に進む
 
 シミュレーションに際しては、マスを80✖80とし、アリのスタート位置を中央やや下に置き、上向きに進むことから始めることにした。
 初期状態として、全てのマスがAA色(黄色)である場合について調べた。ちなみにBB色は赤である。
 
 初期は以下のように全てAA色(黄色)であるが、
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 11,136歩後には以下のように、アリが80✖80のマス外に出てしまったので、ここで、シミュレーションを終了した。
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 途中から、斜め左下方向に直線的に歩くのであるが、それまでは動きは複雑で、さまようように歩くことがわかった。
 まるでアリが、迷った挙句、途中から意思を持って進んだようにも見える。

 これがラングトンのアリといわれるシミュレーションである。
 単純なルールでも、さまようような動きと、意思を持ったかのような動きをするのが面白い。
 
 動画もアップしましたので、こちらもどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=gzQep_V2Coc&feature=youtu.be
 
参考文献:p378-383、池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』 (ブルーバックス講談社)、2013年9月20日第1刷発行